安旨スコッチ探訪：グランツ・トリプルウッド・スモーキー

スコッチウイスキーを探訪する人々へ、あるいは、まだ未体験の方に向けて、今回はグランツ・トリプルウッド・スモーキーをご紹介。筆者（広場のおじさん）は、初めて飲んだときは、少々癖のある味わいだなあと思いましたが、１本飲み干す頃には、すっかりファンになっておりました。これまた、非常にコストパフォーマンスの高いブレンデッドスコッチウイスキーと断言できる１本です。

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グランツというブレンデッドウイスキーを手がけているのは、グレンフィディックを経営しているウィリアム・グラント&サンズ社です。操業を開始したのは1887年とのこと。スコッチウイスキーの売り上げ上位の常連でしたが、ここ近年は、グッとランキングを上げてきている注目株のブランドです。

トリプルウッドとは、3種類の樽で熟成させることを指します。この点は、スタンダードボトルである「トリプルウッド」と同じなのですが、ピーテッド原種の使用比率を高めています。この独自の製法により、ウイスキーに深みと複雑さが生まれます。そして、スモーキーながらも繊細なバニラの香りと少々焼いたパンのような香り、燻製したようなスモーキーなフレーバーは前面に感じることができます。お味の方は、柑橘系のフルーティーな味わい、複雑な味覚を楽しむことができるウイスキーとして特徴付けることができると思います。

スモーキーながらも繊細なバニラの香りとフルーティーな味わいがハーモニーを奏でています。この辺が、近年のスモーキーなウイスキーの流行を敏感に捉えた感じがいたします。何はともあれ、その爽やかなバランスは一度味わってみる価値があります。新たな魅力を発見したい方にもおすすめの一本です。